Base Ball Bear ツアー「バンドBのすべて 2015-2016」@京都磔磔
今日はBase Ball Bearのライブを見に行ってきました。
場所は京都磔磔というライブハウスで、キャパは350人程度とそこまで大きくないです。
しかもなんと普通の住宅街の中にあり、隣も民家でした。
実はこの磔磔というのは元々酒蔵だったそうで道理で会場入り口にも趣があると思いました。
今年はベボベの結成15周年&メジャーデビュー10周年という節目の年でもあり、新旧問わず様々な曲を披露してくれました。
セトリはこんな感じでした。
1 BREEEEZE GIRL
2 senkou_hanabi
3 彼氏彼女の関係
4 ストレンジダンサー
5 USER UNKOWN
6 BOYS MAY CRY
7 Transfer Girl
8 short hair
9 初恋
10 17才
11 曖してる
12 Tabibito In The Dark
13 yoakemae
14 海になりたい part.2
15 PERFECT BLUE
アンコール:
1 逆バタフライエフェクト(新曲)
2 夕方ジェネレーション
1 BREEEEZE GIRL
ここは少し特徴的なライブハウスで、控え室が舞台袖ではなく、客席後方から伸びる階段を上ったところにあります。
そのため、アーティストも階段を降りて登場してくるのです。それはさながらM1グランプリのよう。
そして1曲目はBREEEEZE GIRL。
いや、そりゃ手をあげますわ、人差し指を天井に突きつけますわ、大声で「ウォーオーオー」言ってしまいますわ。
実はこの曲のPVには無名時代の市川紗椰が出演してます。へぇ。
2 senkou_hanabi
今日の大阪は最低気温8℃という寒さで風も時間帯によってはかなりきつかったです。
しかし、ここ磔磔ではそんなの関係ねぇ。
BREEEEZE GIRL、senkou_hanabiと立て続けに演奏されるともう気分は夏です。ナツいです。
ちなみにYahooでベボベと検索すると何故かサジェストにsenkou_hanabiの歌詞の一部でもある「when you see」が表れます。そこまで有名な曲でもないのになぜ。不思議。
3 彼氏彼女の関係
僕がベボベのアルバムを初めて聴いたのが高校2年生だか3年生の頃でした。
その時は「おおきく振りかぶって」というアニメの主題歌にもなったドラマチックだけ知っていました。
そして、初めて借りたCDが「バンドBについて」というアルバムでした。なんだかどう見てもベストアルバムっぽいタイトルですし、実際にベストアルバムなのですがそれはインディーズ時代を総括したベストアルバムでした。
まあそんな勘違いからベボベに興味を持ったのですが、その時最初に気に入ったのがこの曲でした。個人的には思い出のある曲。
4 ストレンジダンサー
5 USER UNKOWN
ここらへんはカップリングシリーズ。ストレンジダンサーはRHYMESTERとコラボしたThe CUTの、USER UNKNOWNは銀魂の主題歌にもなったstairway generationのカップリングです。ストレンジダンサーは一回聞いたことあるかないか。
そもそもベボベがカップリング曲をライブで演奏するのは最近では珍しいことなのです。
これぞ節目の年のライブという感じで貴重でした。
6 BOYS MAY CRY
これもインディーズの曲です。(※訂正 神々LOOKS YOUのカップリングでした。失礼しました。)
今更なんですが、今回サポートギターで参加していた弓木英梨乃さんのギターが単刀直入に言うとヤバかったです。
特に音がめちゃくちゃ良かったです。
このGOGO!MANIACのカバーなんかギター教室の生徒さん達がみんな唖然とするほど上手くてむしろ途中から笑えました。すげぇ。
これでメンバーより年下で自分とも3歳ほどしか変わらないなんて…すごい。すごい。
7 Transfer Girl
この曲をコピーした時のことを思い出しました。
いやー楽しかったなあの時は。
音源ではAメロBメロを所々切りながら歌っていますが、ライブではAメロBメロを淀みなく一呼吸二呼吸で歌っている、というのがミソです。
8 short hair
あーいいよ。MCで全方面に対して毒を浴びせ続けてたこいちゃんが作ったとは思えないような綺麗な歌。透明感ってこういうことでしょう。ここらで「お前、今すぐこの場から立ち去れ。帰れ!」と言われても「はい。満足しました。」と答えてしまうほどもうこの時点ですでに満たされていました。はい。
9 初恋
これもコピーしましたねー。最後の切なげな1分超にも及ぶギターソロのためにあるような曲。初恋のこのライブ映像好きです。
何回聴いてもいい曲。
10 17才
この曲の前にちょっとMCがあって。ベボベはアルバムごとに毎回違う変化を取り入れてきたバンドだということ。ただそこでバンド編成という構成だけは変えなかったこと。しかし今年突然湯浅さんが脱退してしまったこと。そこで1番不安に思っているのはファンなのではと感じていること。その不安を払拭するためには新曲を出し、ライブを重ねるのが1番だということ…といった内容でした。
そんな折に際して初心忘るべからずという意味を込めて演奏された17才。
沁みますなー。年々変わってきているという話にもありましたが、年々こいちゃんの歌い方も変わってきているような。
ここではちょっとクセの強い17才でした。ドラマチックや17才の頃の曲をあまりライブで演奏したがらないベボベ、小出祐介がここで披露したというのは単なるファンサービスの一環でキャリア総括ツアーでもある今回だからということももちろんあると思いますが、原点回帰をすると同時にこのタイミングであえて演奏する意味を少し理解できたような気がします。
11 曖してる
今のクセのある歌い方に1番マッチしてるのがこの曲ですね。ファンキッシュでキャッチーなこのサウンドは今のベボベにしかできないでしょう。こういう曲って邦ロックではありそうでなかった。ベボベの事務所は新しいベボベの側面でもあるこの曲でPVを作るべきだったと常々思います。アルバムのリードトラックではあるものの、いちアルバム曲として埋もれたままでもいるのはあまりにももったいない。ひょっとしたら買って聞けというのが方針なのかもしれないけれども。
12 Tabibito In The Dark
もはやすっかり定番曲。初めて聴いた時はリフがかっこいいのにサビがちょっとパンチに欠けるかなあとか思ってましたが、もう今ではライブハウスでご覧の通り狂喜乱舞してますからね。人って変われるもんです。これのBメロを弾きながら歌えるよう練習したいですね。
13 yoakemae
yoakemaeのライブアレンジ版は本当にかっこいいんです。というのも実は原曲とは少し異なるんです。まずAメロBメロが増えているのですが、嫌でも訪れる新しい夜明けに対する逃避の念がより鮮明に描かれ、それが翻って新しい1日を迎えるに際しての気持ちの切り替えをはっきりと映し出しています。またライブで直接耳にするギターソロ、さらにラスサビ前の「ここだ」という歌詞のタメ…など生演奏でしか聴けない良さがあります。端的にいうと最高。
質問の多かったライブ音源の「yoakemae」に関して。まず、そもそも、曲の構成が変わっているんですね。AメロとBメロが増えています。この曲の本質を踏み込んで表現したいと思ったからです。伴って、歌詞も書き足しました。そして、これら総てが、「ライブアレンジ」だと思っていてください。
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
ちなみにライブ音源の「yoakemae」は、「yoakemae(take2)」というタイトルで呼んでいました。
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
仄暗い水の底から浮き上がるように明けていく 今夜も/テレビの光に看取られて僕の昨日が息絶える ふがいないまま
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
着こなせなかった服、枕にして見つめ続けている 天井を/使い捨てには出来ない自分を恨めしく思うよ 生まれ変われない、から
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
夜明け前は 何もかも厭で/夜明け前は 飛び出したくて/夜明け前は 叫びたくなるよ/明日は、あるか
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
ifと畏怖をかきまぜているうちに眠れず明けていく 今夜も/取り逃がした旗を悔やめば悔やむほどに霞んでいくよ 未読の思い出が
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
夜明け前は 何もかも厭で/夜明け前は 飛び出したくて/夜明け前は 叫びたくなるよ/明日は、あるか
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2012年7月15日
14 海になりたい part.2
あなたが今日もまた泣くのなら
僕もあなたを包み込む 海になりたい
あゝ湯浅さん…
15 PERFECT BLUE
やっぱりベボベで1番いい曲なんじゃないでしょうか。僕のお葬式で流して欲しいです。
一聴したその時から耳を持っていかれましたね。ベボベ脳。
アンコール:
1 逆バタフライエフェクト
バタフライエフェクトとは、映画で有名なあれです。過去に戻って自分の行動を変えて今現在、未来の自分を変えるあれです。面白いやつです。2がありえないほど駄作なあれです。
その逆っていうことは今の自分の行動で未来を変えていく的な?もしかしたら未来の自分がバタフライエフェクトをして逆バタフライエフェクトを今日聴き、またその逆バタフライエフェクトをしてバタフライエフェクトを行う前の世界に戻っているのかもしれませんね。
真面目に言うとこれからベボベが変わっていく中で自分たちの手でより良い方向にバンドそのものを変えていくという意味合いがタイトルに込められているのかもしれません。
2 夕方ジェネレーション
You gotta generation
ベボベといえばこれか祭りのあとで締めるのが定番。今年も無事に聴けました。
あー楽しかった。
しかし今日見た関根さんは今まで見た中で1番カッコ良く感じたなあ。
おわり