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気ままに生きます

人生いろいろ

小説を書いてみました

「日々の清算」




けたたましいサイレンのような音が部屋中に響き渡る。寝坊癖のある僕はいつもアラームを10回セットしている。重い瞼をどうにか開けようと無理矢理身体を起こす。授業開始時刻に間に合わせるように、毎朝6時に起床している。朝食を食べ、新聞を読み、 歯を磨き、髭を剃り、朝風呂に入る。これらの動作をゆっくり、いやダラダラとこなしていく。朝の時間くらいは優雅に過ごしたい。

「いってきます。」

ジメジメとした空虚な玄関にその控えめな声が吸い込まれていく。母は夜型人間であり、こんな時間にはまだ起きていない。癇癪持ちの母を起こさないようにそっと扉を開け駅へ向かう。



朝の満員電車は嫌いだ。車内の中央に位置する人達がドアの奥側まで詰めれば、僕が中年男性の息や、つんざくような女性の香水の香りを嗅がなくて済むのに。こんなパンパンの車内では本の1冊すら開けない。
お気に入りのTHE BLUE HEARTSを聴きながら学校へ向かう。人に優しく。みんな同じ感情を抱き、今にも声が上がりそうな中で我慢しながら電車に詰め込まれている。気が狂いそうな毎日であっても、他人に対する配慮を忘れてはならない。


イヤホンになるべく神経を集中させ、1時間ほど浪費した頃には学校に到着していた。教室内にはすでに何人かの生徒がポツポツと点在している。僕も授業の準備をしないと。9時00分ちょうど。開始時刻を告げるチャイムが鳴る。今日も退屈な1日が始まる。正面にスライドが表示されるごとに学生はスマートフォンを使って撮影をしていく。耳障りなシャッター音だと感じながらも、この広い教室内でそれを注意する気力も湧かない。一しきり写真撮影を終えるとそのまま目線をスマートフォンに落とす。何の為にみんな授業を受けているのだろうと感じつつもあっという間に90分が過ぎ去っていった。


さて昼食はどうしよう。僕はいつも食堂の一番隅のカウンター席で名物カレーを食べるのが日課になっている。この歳になってもカレー、ハンバーグ、唐揚げが1番好きだ。今日は少し奮発してカツカレーを食べよう。衣のサクサク感と甘口のルーがたまらない。この時間は学生が少ない時間帯なので、落ち着いて昼食を摂ることができる。最後の一口をすくって水で口内を洗浄する。


午後からの授業も一しきり終えて家路に着くと皆外に出ていた。冷蔵庫を開けてキンキンに冷えた金麦を取り出す。透明なグラスにビールを注ぐ。泡を上手く作るにはまずは高い所から淹れて、増やしすぎないように徐々に低くしていくことが僕流コツだ。豆腐の上から醤油をかけ、ワサビを添える。
一体何のために何を目標に今生きているのだろうか。いつまで僕はしがない大学の非常勤講師をしているのだろうか。月の光が差す薄暗いリビングでそんなことを時々考える。








スリードを誘うしょうもない小説書きました。引っかかってなかったらすみません。一応僕とか大学を舞台にしてできるだけ主人公を学生だと思わせるようにしましたが、こじつけな部分もあって難しかったです。
これの100段階レベルアップした叙述トリックを使った小説を読みたい。