ララランドはつまらないと言ってはいけない風潮がある
1ヶ月ほど前に見にいきましたが正直言うほど面白くないですよね。
ミュージカル映画なのに言うほどミュージカルをしていない点でガッカリしたのではなく、単純にラストシーンに納得がいかなかったです。
あれだけ華やかな世界を写し出し、音楽や踊りで盛り上げ、サクセスストーリーを描いてきたのに最後はまさかのリアル路線。
さすがに興醒め。
仮に別れずにいた場合の生活を想像したあの最後のシーンは確かにせつないですがそんなものを見たいのではない。
だってそもそもありえないでしょ、大根役者がスターダムにのし上がり、冴えないピアニストがバンドに加入し海外ツアーを回るなんて。
そんなありえない展開でも映画だからいいんです。ミュージカルだからいいんです。
それなのに最後に現実を突きつける。
それをやっちゃあおしまいだよ。
ただJ.K.シモンズの出演は個人的に嬉しかったですね。
映画の内容としては気に食わないですが音楽は素晴らしいかったです。
何度も見たいとは思わないけど何度もサントラは聞きたくなる。そんな映画。
ミサイル
ミサイルが発射され世界が終焉を迎える。
そんな世紀末で僕はamazarashiを聴く。
映画 「夜は短し歩けよ乙女」 感想
あれは浪人生の頃、
センター試験が終わり少し気が抜けた雰囲気が漂っている河合塾の自習室で、
初めて「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ。
大阪の人間とはいっても、どこかしら京都に憧れていた私は、森見登美彦の巧みな文章力と個性豊かな登場人物に魅入られ作品の世界観にどっぷりと浸かってしまった。
それから6年、何とついに映画版が公開されることとなった。
活字で読む「詭弁踊り」や「偏屈王」を映像でどう表現するのか、表現できるのかが気になっていたが、そんな不安を微塵も感じさせない素晴らしい映像化であった。
軽妙な絵のタッチがほとんどノンフィクションに近い森見ワールドを上手く描けていた。
また、黒髪の乙女に会いたい、近づきたいと思う一方でその勇気ある一歩を踏み出せない主人公の心情が独特な台詞回しやタッチで表現されており、そういった面でも楽しめた。