気ままに生きます

人生いろいろ

映画 「カメラを止めるな!」 感想

最近質問箱でみんな質問を募ってますね。個人的な趣味嗜好を語るのは全然いいんですが、もうそれが政治やら近頃のニュースについて雑に斬ったりしちゃってるのをみると「うわああやめてくれ…リアルワイドナショーをTLに持ち込まないでくれ…」と思うこのごろです。

 

そんなどうでもいいことより今話題の「カメラを止めるな!」について語るやつはいないのか?今年もここまで40回ほど映画館に通い詰めましたが、その中でダントツに面白い映画なので是非みていない人は見てみてください。面白くなかったら僕がお金を返しますので。そしてなるべく予告やネタバレなど見ないでください!というか絶対に見ないでください!!

 

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ということで自分は前情報全く入れずに行きました。まずワンカットでゾンビ映画を撮影するという攻めの試みに度肝を抜かれました。ただ所々無理矢理というか、違和感を覚えるシーンはありましたが、勢いがあったのでそこは問題なく楽しめました。あっという間に終わったので90分が短かったなくらいに思っていたのですが、そこから中編、後編がスタートいたしました。

 


まず構成が良いです。最初と最後を比較すると、ホラーから入って着地点はコメディ風という高低の付け方が恐ろしくうまいですし、エンターテイメントとして素晴らしかったです。

 


役者が全くの無名の方々で、どうやら映画専門学校のワークショップが発端だったようですが、みなさん素晴らしい演技でした。別に有名な俳優や監督が居なくても、優れた脚本とキャストがあればこんなにも面白いものができるんだと胸が熱くなりした。また、ストーリー自体が舞台の裏側的側面を持っており、キャストの皆さんの実際の立場とどうしても重なりそこもまたこの映画の真骨頂だなと思いました。

 


全くのハプニングと監督がおっしゃっていたカメラについた血飛沫を拭き取るシーンもいい意味で大雑把で臨場感を感じましたし、なんといっても後半の伏線回収の畳み掛けが素晴らしい。「え、こういう構成ってことはあのラストどうなるの?」と気になるばかりでしたが、その合間合間のシーン1つどれを取っても面白い。

 

これまで2回観に行ったんですが、1回目渋谷ユーロスペースに観に行った時は、終了後にヒロインの秋山ゆずきさん以外の監督含めたほぼ全員のキャストがサプライズで登壇して驚きました。しかも写真もどれだけ撮ってもOK、むしろSNSで拡散してくれということでした。こういう地道な努力やどんどん写真にしてあげてくれという呼びかけが口コミで爆発的に広まり、上映館2館から180館以上にまで広まった要因の1つなんでしょう。いまやトーホー新宿の1番でかいスクリーンでさえ連日満員御礼ですからね。

 

しかしこの映画を生み出してくれたみなさんには本当にありがとうと言いたいです。インフィニティウォーを超える映画は今年ありえないと思っていましたが、そんな想像をはるかに超えてくれました。あー、もう一回何も知らないまっさらな状態で見たい。