気ままに生きます

人生いろいろ

映画 「犬猿」 感想

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自分は妹と仲が悪かったのでかなり共感できたというか、痛いところ付いてくる作品だなあと思いました。
相手の行動全てが癪に触る時期が恥ずかしながらあって、その度に牙を向けてみたり、余計な一言を言っていた頃があったっけ。でもどれだけ嫌いでも一応血の繋がった兄弟なので何も知らない他人に貶されるとそれはそれで「いや、違うんだ」と言いたくなるのも事実。でもそれを本人には面と向かって伝える勇気はないし、兄弟の間で明確な年齢的な上と下はあっても兄だから、妹だからとお互いに譲歩することは絶対にない。
心の奥底では尊敬の念やあいつも頑張ってるとは思っていても次に会話するときにはそんなことは完全に頭から抜けていて、やっぱり合わないとは思いつつもめちゃくちゃ嫌いというわけでもない。
こういう兄弟って結構多いんじゃないでしょうか?

 

 

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窪田正孝&新井浩文という安定感抜群コンビとニッチェ江上&筧美和子という一見まさかのキャスティング!?と思いつつもバッチリ役柄にハマっていた2人。これは選んだ製作陣のファインプレイでしょう。特にニッチェ江上上手い。普段のコントでも若干芝居っぽいものが多いですが、映画初出演?でこれだけ魅せてくれるなんて。ストーリー的には地味なんですけれど2人の演技が最後まで映画の鮮度を保ってくれていたような感覚。コーヒーカップでフガフガ言ったり、ブスブス連呼されたり、エロいイメージビデオに出演したり他の役者には出来なさそうな演出が結構ありましたね。
冒頭の昨今の映画界に対するアンチテーゼも好きです。

 

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