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人生いろいろ

映画 「帰ってきたヒトラー」 感想

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要するにトランプが大統領に就任して以来、世界各国で第2のトランプのような勢力が跋扈してきている現代のポピュリズムパラダイムに警鐘を鳴らしていて、そんな過激思想を持つ人間を選んだ国民も本質的にはヒトラーと同じである。そして最後のイスラエルの国旗を燃やしたりするシーンからも見て取れるように根底では70年経った現代でも変わっていない、というメッセージを伝えたいんだなというのは分かりました。
でも世の中には正論であっても「それ、お前が言う?」ということが多々あって良くも悪くもこの映画はそれに当てはまっているんですよね。当事者のドイツが作っていい作品なんでしょうかね。まあ何というかメッセージ性が強すぎるんですよ。ヒトラーというあまりに大きい隠れ蓑に隠れて言いたいことをドストレートに伝えるというのは皮肉のあり方としてあまり好きになれませんでしたね。南京大虐殺がテーマのこんな感じの映画を日本が仮に作ることができたとしても難しいですよね。色々と。

 

ヒトラーのキャラにもちょっと違和感がありました。結構イメージとはかけ離れていたので… ユダヤ人に糾弾されても平静を保っていられるような人物なんだと思いました。ちなみにそんな所までは詳しくないので面白いかどうかの判断には加えていないですが、本物のヒトラーに近い人物像なのか?とは感じました。

 

でも「パソコンはプロパガンダのツールとして最高だ」とかユーモアに毒が効いていたのでそこは楽しめました。