気ままに生きます

人生いろいろ

映画 「パーフェクト・レボリューション」感想

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この映画のメッセージを全て受け入れることは自分にとって少し難しいというか辛かった。

僕の妹は重度の身体障害を抱えており、言葉を話すことも自由に身体を動かすこともできない。
そしてそういった事実を人前で積極的に話すどころか家族構成を聞かれても曖昧に交わしていた。

それは何故かというと、世間一般の障害者に対して思うところがクマピーの親戚がぶち撒けたあの容赦のない言葉に全て集約されているからである。
もちろんあんな侮蔑的な言葉を人前、ましてや障害者の前で言うことはないが、心の底では多かれ少なかれ障害者に対して皆偏見やそして気遣いという名の差別を持っている。
そして、それは身体障害者の妹がいる自分にも当てはまる。

この映画は障害者にも性欲があるんだという所を入口として、本質的な部分では障害者自身が抱える心の葛藤や障害者に対して周囲の人達は何を思っているかというパーソナリティーな面を描いている。
だからこそクラブでクマピーが電動車椅子で若者集団と踊るシーンであったり、ミツに妻を殺されかけた恵理の夫がクマピーとミツの接触を幇助するようなシーンは嘘くさく見えてしまった。
というかそもそも障害者がクラブに来てああいう感じになるのだろうか、とは思った。所々にチープでそんなバカな、という場面が散りばめられているが、ただ逆にそれが奏功しているのかもしれない。
自分はこの映画を観て逆に障害者の人が何を思うか気になる。
障害というテーマに深く切り込んだ映画ではあるが結末はあやふやで後はご想像にお任せという展開。でも概ね好きですよ。お涙頂戴映画でもないですしね。

 

結局はクマピーの人柄で成り立っている関係性なんだと思ったし、彼は本当に強い人だと感じた。そしてこのような役はリリーフランキーにしかできないと思う。

 

 

清野菜名超かわいいです。笑顔がかわいいです。