ズートピア、パルプフィクション、グラントリノ
話題のズートピアをようやく見ました。
正直見る前はディズニーらしい感動物語かと思っていましたが、実際のところは中身は完全に大人の作品でした。
テーマは人種差別、偏見といったところでしょうか。
体の小さなウサギが警察官になんてなれないという偏見、肉食動物は草食動物を食べる危険な存在という差別。
ズートピアでは、草食動物から肉食動物まで様々な動物が共生しています。
(とはいっても哺乳類のみにしぼっているそうですが)
ウサギやキツネのように小さい動物もキリンやゾウのように大きい動物もいます。
これはまさしくアメリカです。
様々な人種、国籍が混在するアメリカそのものを動物を使って表した社会風刺の作品です。
当初の構想では、草食動物にとって危険な肉食動物に首輪をつける警察国家がテーマで、主人公であるキツネがそうした管理社会に疑問を投げかける…というような構想だったようですが、それではディズニー的にはかなり暗いストーリーになるということで、逆にその警察視点で描かれた正義のヒーローを題材にした作品になったようです。
主人公のサクセスストーリーと社会問題を同時に描いた子供から大人まで楽しめる作品でした。
サミュエルLジャクソン、ジョントラボルタ、ブルースウィリス、ティムロス、ユアサーマンなど豪華な俳優が登場するクエンティン・タランティーノ監督の出世作となった作品。
強盗の計画を立てるカップル、盗まれたトランクを探す2人のギャング、八百長試合で誤って勝利してしまい追われの身となるボクサーの物語がオムニバス形式で展開していきます。
物語が進むにつれて3つのストーリーが絡んでいくところが面白いです。
映画のラストシーンが時系列的に言うと最後にはこない一見変わった作風です。
大スター達のちょっぴり昔の姿を見れる点も良いです。
③グラントリノ
クリントン・イーストウッドが主演、監督をつとめる普及の名作。ガンコで前時代的。皮肉屋で物事を素直に喜べない。ただそういった一見冷たく見える態度の中にも暖かさを持つ主人公ウォルトの悲しい物語。とりあえず見たことのない人は見てみてください。