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気ままに生きます

人生いろいろ

トレインスポッティング

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アーヴィン・ウェルシュの同名小説を映画化した本作の主人公は、ヘロイン中毒のマーク。スコットランドでドラッグをキメながら、仲間のスパッドやシック・ボーイ達と退廃的な生活を送っていた彼は、何度目かのヤク断ちを決意。治療後にまっとうな生活を始めようと、ロンドンへ出たマークのもとに、大量のヤクを売りさばく仕事が転がり込む……というストーリーだ。

 

 

 

 

今日はスコットランドを舞台にしたヘロイン中毒の若者たちの青春が描かれた「トレインスポッティング」という映画を見ました。1996年の映画らしいです。主演は「スターウォーズ」でお馴染みのオビ=ワン役のユアン・マクレガー。彼の出世作となった作品だそうです。

 

この映画、端的に言うと、どうしようもない若者のどうしようもない日常を描いたどうしようもない作品という感じです。

主人公のレントンは働く気もないのに仕事を探してるフリをしながら失業手当をもらい、友人とドラッグをキめながら、退廃的な日々を過ごしています。

正真正銘のクズ人間の映画です。

 

座薬用のドラッグを使用したものの、直後に強烈な腹痛に襲われ、そのまま公園の公衆便所よりも汚い京橋駅の高架下レベルの汚さを誇る簡易便所で、うんこをするシーンの汚さは特に異常でした。

まだ体内で溶けきってない座薬を取り戻す為に便器の中にそのままダイブする場面は圧巻です。(ある意味)

本人の心境を表して、まるで透明な海の底を遊泳しているかのように描写されていましたが、どうみても実際は汚物に手を突っ込んでるだけですからね。(ヴォッエ!!)

 

他の場面でも、見ず知らずの女とヤったり、これが最後のクスリだと言いながらも何度も注射したり、果てはクスリをマフィアに横流ししたり…と終始汚い、醜いモノを写し続けた映画でした。

 

ただ、その中でレントンはどうしようもない現実から脱却する為に同時にもがき苦しんでいました。

座薬用のドラッグに変えたのも、ドラッグ中毒から抜け出すための一環ですし、ドラッグの横流しを手伝ったのも、不動産会社に就職した際に生活費や遊興費をせがんできた悪友と縁を切る為に行ったものでありますし、沈みゆく泥舟から脱出するがための行動でした。

 

最後のシーンでは横流ししたクスリで得た大金を、皆が寝静まった後に掻っ攫い、信頼できる仲間だけに分け前の一部を後々ロッカーに入れておいてやったという最後までクズでありながらも、その中で垣間見える人間らしさみたいなのがあって良かったです。

 

 

冒頭とラストで「人生に何を望む?出世?家族?テレビ?」と、同じようなセリフがあるのですが、最初と最後で意味合いが変わっている点が面白いですね。冒頭ではそんな人生はゴメンだと吐き捨てていたレントンがラストでは更生してそのような平穏な生活を望むようになったところがグッときました。

 

 

どうやらこの映画、今冬に20年ぶりに新作を公開するとのことで、タイミングのいい時期に偶然見ることができて良かったです。