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イチロー

 

イチロー選手が今朝メジャー通算3000本安打を達成しました。

野球がよくわからない人にはこの記録の何がすごいのか全く想像もつかないと思います。

ということでこれを分かりやすく日本のプロ野球に置き換えてみます。

 

 

日本のプロ野球では1年間に200安打を打った選手はプロ野球80年以上の歴史の中でたったの6人しかいません。昨年、西武ライオンズ秋山翔吾選手がシーズンで216安打放ち、年間安打数の記録を更新しました。

この200安打という超トップクラスの選手しか到達できない記録を15年間続けてようやく達成できるのがこの3000本安打という数字です。

もちろん日本は年間143試合、メジャーは年間162試合ですから若干の違いがありますが、それでも完全にレジェンドレベルの記録です。

イチローがメジャーデビューしたのは27歳のシーズンであり、今年で42歳になるのでちょうど15年で達成できたという計算になります。

これはメジャー3000本安打を達成した歴代の選手の中で最も遅いデビューでの達成です。

 

また、メジャーで42歳まで現役でいられることも非常に珍しいことです。イチローは今シーズン全米の選手の中で最年長のメジャーリーガーです。メジャーリーグは選手の枠が制限されており、その制限枠内に入らないとメジャーに昇格できません。また、伸び代のないベテランより将来有望な若手を球団は起用するので納得のいく成績を残さないとなかなか使ってもらえません。その中で、イチローは今年は限られた出番の中で.320近くの高打率をキープしており、昨シーズンより成績を残しています。

 

 

 

また、イチローの走力も進化し続けています。

 

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昨シーズン時点で1塁到達平均速度がメジャー5位の速さだったそうです。他の選手は20代半ばの中でこの数値は異例中の異例です。しかもなんと、今年は更に0.1秒平均タイムを縮めているようです。その要因はスパイクにあるようです。

野手のいないところに打つ狙って卓越したバットコントロールと、その脚力でもって安打を量産しているスタイルが変昔から一切変わらない所が凄いところです。

 

 

イチローについては、プロ野球人生で一度も骨折したことのない点や選球眼が飛躍的に向上し、四球が増え出塁率が今年に入ってぐんと伸びている点、様々なアンタッチャブルレコードを持っている点など書き足していけばまだまだその凄さが分かるエピソードがありますが、この辺にしときます。

 

最後に今日3000本安打を達成した後のイチロー選手の写真を貼っておきます。

 

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うっすらと頬に涙を浮かべているのが印象的でした。涙が絵になる人なんてそうそういないと思います。記録は所詮通過点と話しながらも、その節目節目でチームのメンバーやファン、さらに敵軍の選手や首脳陣までもが自分の為に祝ってくれることにありがたさを感じると常々話していましたが、そのことが何か琴線に触れたのかもしれません。ただ、この涙の理由を仮にインタビュアーが聞いたとしても、ただの汗ですよと答えるのがイチロー選手だと思いますけどね。