気ままに生きます

人生いろいろ

映画

映画 「シェイプ・オブ・ウォーター」 感想

これは大人版E.T.ですよ。と同時に美しい女性とイケメン王子の愛の物語である「美女と野獣」に対するアンチテーゼでした。主人公イライザが自慰行為をしたり、裸体を曝け出すカットが多くあり、人によっては、確かに意味不明なエロにも見えると思います。し…

映画 「blank13」 感想

リリーフランキー、高橋一生、松岡茉優が出ていると聞くだけでもうこれ面白いんだろなあと思ってた斎藤工監督初の長編作品。斎藤工本人の人間性が色濃く出た作品で、終盤のある種度が過ぎたお笑いパートは、他の映画ではあまり無い壊し方でシュールでした。…

映画 「15時17分、パリ行き」 感想

クリントイーストウッド監督の最新作を観てきました。 そもそもノンフィクション映画でメインの3人が本人ってすごすぎませんか?みなさん演技が上手すぎます。 ラスト10分のための前半80分という構成ですが、「新感染」的な閉鎖空間でのパニック映画を期待し…

映画 「グレイテスト・ショーマン」 感想

ミュージカルが合わないのか分からないんですが、一言で言うとめちゃくちゃ薄っぺらい映画でしたね。中身の無さを音楽やら踊りやらで無理やり切り貼りして繋げただけかなあと。目の前の出来事のみにフォーカスされていて、登場人物のパーソナルな部分が全く…

映画 「犬猿」 感想

自分は妹と仲が悪かったのでかなり共感できたというか、痛いところ付いてくる作品だなあと思いました。相手の行動全てが癪に触る時期が恥ずかしながらあって、その度に牙を向けてみたり、余計な一言を言っていた頃があったっけ。でもどれだけ嫌いでも一応血…

映画 「羊の木」 感想

松田龍平、サイコパス過ぎる。おじゃる丸に星野さんという何を考えているのかわからない支離滅裂な宇宙人のキャラクターがいましたが完全にそれです。真顔で人を殺す感情のない殺人ピエロを地で行っていて、全く関係のない漁業関係者を平気で轢き殺したり、…

映画 「スリービルボード」 感想

3つのセンセーショナルな看板をきっかけに動き出す3人の三者三様な物語。 まずよくこんなストーリーを思いつくなと。他ではみられない唯一無二かつ先の読めない展開で最後までドキドキして見られました。ただ個人的には広げた風呂敷はきちんと畳んでほしいタ…

映画 「デトロイト」 感想

人は誰しも他者よりも優位に立ちたいという願望が根底にある。その当たり前な欲求が歪な形で変容すると、気づかぬ間に差別や偏見、レッテルを生む。そしてそれが人種単位で行われるとこのような悲劇を生んでしまうということを最悪の結果で証明した。 人とい…

映画 「帰ってきたヒトラー」 感想

要するにトランプが大統領に就任して以来、世界各国で第2のトランプのような勢力が跋扈してきている現代のポピュリズム的パラダイムに警鐘を鳴らしていて、そんな過激思想を持つ人間を選んだ国民も本質的にはヒトラーと同じである。そして最後のイスラエルの…

映画 「勝手にふるえてろ」 感想

心の中に主人公ヨシカを飼っている私、オレにオススメの映画です。まるで自分の心の中を覗かれているのか…?と自分語りをしたくなる作品。 喪女で、慣れない場ではガチガチのコミュ障かと思いきや、1人になると途端に「F××k!!!」と大声で叫んだり、次々と…

「キングスマン ゴールデンサークル」 感想

やっぱり一番良かったのはアクションシーンではないでしょうか。まずカメラワークがめちゃくちゃカッコ良くて臨場感がありますし、バックミュージックも曲のテンポや雰囲気が軽快なアクションと見事にマッチしていました。コリンファースとタロンエガートン…

「バーフバリ 王の凱旋」感想

インド映画史上最大ヒットを記録した話題作。 宣伝ポスターから分かるようにもう全てが予想外で規格外なんですよね。 弓矢を同時に3本射るなんてまだまだ序の口でヤシの木をパチンコ代わりにして城壁を飛び越えたりするのが当たり前な世界でそのあまりの破天…

2017年 公開映画11〜15本目 「メッセージ」「名探偵コナン から紅の恋歌」「マンチェスターバイザシー」「パトリオットデイ」「ライフ」感想

11.メッセージ この映画は本当に自分と合わなかったですね。 疑問点があまりにも多すぎました。まずなぜ一端の言語学者が宇宙人との通訳も兼ねてやっているのか。言語を読み解くのと、宇宙人と交信するにはまた別の能力が必要な気がしますが…まあそこはいい…

2017年 公開映画6〜10本目 「ドクターストレンジ」「ララランド」「夜は短し歩けよ乙女」「ワイルドスピード ICE BREAK」「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」 感想

6.ドクター・ストレンジ 主人公は医者で魔法使い。魔法使いといえばハリーポッターのような魔法使いを想像しますが、ストレンジはどちらかと言うと魔術師。ステッキのような道具を使ったり、呪文を詠唱するのではなく、無の空間からあらゆる技を繰り出すある…

2017年 公開映画1〜5本目 「ヒトラーの忘れもの」「幸せなひとりぼっち」「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー」「沈黙-サイレンス-」「ザ・コンサルタント」 感想

もう2017年も終わるので今年見た今年公開の映画の感想を一気にまとめていきたいと思います! 1.ヒトラーの忘れもの 今年初映画館は「ヒトラーの忘れもの」。終戦後、デンマークの西海岸沿いにナチスドイツによって埋められた数多の地雷。その数約200万個。そ…

映画/スターウォーズ 「最後のジェダイ」 感想

例の冒頭のファンファーレが鳴った瞬間、やっぱりスイッチが入りましたね。150分があっという間でした。 今作の主役は何と言ってもカイロ・レンでしょう。正直前作ではダースベイダーと比べると敵役、悪役としての魅力が余りに少なくそりゃレイにも負けるわ…

映画 「永い言い訳」 感想

奥さんが事故で亡くなった時に別の女と不倫していたり、子供の前で子供は邪魔な存在だとざっくばらんに話したり、ドキュメンタリーの撮影中に突然キレたり何かとクズ人間のくせにしんぺいくんに綺麗事を言ってみせる幸夫くんがなぜか憎めない。 衣笠祥雄と同…

映画 「パーフェクト・レボリューション」感想

この映画のメッセージを全て受け入れることは自分にとって少し難しいというか辛かった。 僕の妹は重度の身体障害を抱えており、言葉を話すことも自由に身体を動かすこともできない。そしてそういった事実を人前で積極的に話すどころか家族構成を聞かれても曖…

映画 「ライフ」 感想

未確認生命体×宇宙船。同名の名作映画があるがこれはまた別の作品。ありそうでなかったスリリングな設定で、船内に「何か」がいるという、パニックを助長する演出が終始あり、スクリーンから目が離せなかった。 血飛沫が上がるシーンも無重力空間の船内では…

映画 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 感想

過去と現在を行き来する映画は多いが、この映画は少し分かりにくいので集中して見る必要がある。ただ、その魅せ方が秀逸。 核心には触れず少しずつ過去を描写していくことで、主人公の身に何があったのか、なぜマンチェスターバイザシーを離れたいのかその理…

映画 「メッセージ」感想

疑問点があまりにも多すぎます。まずなぜ一端の言語学者が宇宙人との通訳も兼ねてやっているのか。言語を読み解くのと、宇宙人と交信するにはまた別の能力がある気がしますが…まあそこはいいでしょう。序盤は得体の知れない生物、臨場感のある音楽、この先ど…

ララランドはつまらないと言ってはいけない風潮がある

1ヶ月ほど前に見にいきましたが正直言うほど面白くないですよね。 ミュージカル映画なのに言うほどミュージカルをしていない点でガッカリしたのではなく、単純にラストシーンに納得がいかなかったです。あれだけ華やかな世界を写し出し、音楽や踊りで盛り上…

映画 「夜は短し歩けよ乙女」 感想

あれは浪人生の頃、 センター試験が終わり少し気が抜けた雰囲気が漂っている河合塾の自習室で、 初めて「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ。 大阪の人間とはいっても、どこかしら京都に憧れていた私は、森見登美彦の巧みな文章力と個性豊かな登場人物に魅入られ…

映画 「ドクターストレンジ」 感想

ようやく見てきました話題のドクターストレンジ。 今回の主人公は医者で魔法使い。 一般的に魔法使いというとハリーポッターのような魔法使いを想像しますが、ストレンジはどちらかと言うと魔術師。 ステッキのような道具を使ったり、呪文を詠唱するのではな…

映画 「沈黙」 感想

んー。一言で言うときつい映画。 20:45開始で終了したのが23:50。 宣伝も込みの時間ですが、3時間座りっぱなし。 テーマは宗教。 激しいキリシタン弾圧の中で、棄教したとされる師の真実を確かめるために来日した、ポルトガル人宣教師のロドリゴとガルペ。 …

映画 「幸せなひとりぼっち」 感想

感情表現が下手なだけで、実は優しい心の持ち主というのは世の中にはたくさんいる。 妻を亡くし早く後を追いたいと自殺未遂を繰り返したおじいさんが、次第に周囲の人と打ち解けていく内に覗かせる本当の優しさはどこかグラントリノに通ずるものを感じる。ス…

映画 「ナイトクローラー」 感想

結局、人間って言うのは外面では取り繕っていても下賤な話題が大好きなんですよね。 他人のプライバシーを詮索するなんて趣味が悪いなあと思いつつもどこかで必要以上の事柄を知りたい好奇心があるわけです。事故現場に来る野次馬や人が困っているのに平気で…

ローグワンを見たので感想を書きます

いやあ良かったです、ローグワン。 デス・スターの設計図を奪った、というあの一行からここまでストーリーが膨らむものなんですね。 正直今回の作品はライトセーバーも出てきませんし、結末も初めから想定できるものです。 しかも正史では日の当たらなかった…

映画 「サウルの息子」 感想

最近は意図せず戦争を題材にした映画を見ることが多いです。その中でも、この「サウルの息子」は忘れられない作品になりそうです。 舞台はアウシュビッツ=ビルケナウ収容所。主人公サウルは同じユダヤ人の死体の後処理をするゾンダーコマンドという仕事をし…

映画 「ヒトラーの忘れもの」 感想

今年初映画館は「ヒトラーの忘れもの」。 終戦後、デンマークの西海岸沿いにナチスドイツによって埋められた数多の地雷。その数約200万個。その膨大なる地雷の撤去作業に当たったのはなんとドイツ残党の少年兵でした。 地雷について右も左も分からない少年達…